⑮ 社長VS秘書の狭間で取った行動とは?!
採用理由がどうであれ、とにかく前よりも給料も良い、定時に帰れる、土日祝は完全休みという素晴らしい環境で働くことになった私が、まず驚いたことは、『全ての書類がきれいに揃っている!』という事でした
当たり前と言えば当たり前なんですが、ほとんど自分で書類を作成してファイリングしてきたので、そこからやらなくていいんだ~という驚きでした。
前の会社では、大きな3段式のキャビネットに、最初に社長から渡された4~5冊のファイルのみが入っていましたが、辞める時には、3段式のキャビネットが完全に埋まりました。
請求書ファイル、入出金明細ファイル、給与ファイル、社会保険ファイルなどなど・・1から全部作ってきたのに、ここでは全部もうあるではないか~!と、それはそれは喜びましたよ~ 当たり前の事なのにね(笑)
秘書の美しいお姉さまが、経理・人事労務などの管理部門の部長兼取締役でした。
『わ~すごい!この人取締役もやってるんだ~。わ~!き・き・給料が???え?桁が違う?いやいや合ってる・・。え~~~こんなもらってんの~。わしの何倍じゃい!』 ってな感じで、どんだけすごい仕事をされているのだろうか?と期待でいっぱいでした。だってこれって、お金もらいながら全部吸収できるんでしょ~
秘書のお姉さまが、書類を色々持ってきて、経理や給与関係など全て説明してくれました。これにも感激!だって誰も教えてくれなかったから、誰かに教えてもらえるなんてなんて幸せなの~。しかし幸せも束の間・・・
入社してほんの2~3ヶ月くらいだったと思います。
社長と秘書のお姉さまが険悪な感じになられまして・・なぜか私がお二人の話し合いの立合い人となることになりました。なんでやねん
その話し合いは、何度も重ねられましたが、その都度呼ばれてメモを取ったり、言った言わないの話をこちらに振られて、も~何の仕事なのこれは~!!!って感じでした
そのうち、秘書のお姉さまが会社に来なくなり、ついにはファックスでやりとりする始末・・実は、このお姉さま、辞めたい辞めたいと言ってるのに、社長が引き留めてる・・それだけの事なんですよ!
あほらしくなって、社長に聞いたんです。
私「どうして辞めたいって言ってるのに、辞めさせてあげないんですか?辞めさせてあげたらいいじゃないですか!」
社長「彼女しか分からないことが沢山あって辞めたら誰も分からなくなる」
私「どんな秘密なんですか?誰にも言えないことですか?」
社長「そういう事じゃなくて、金庫の中の手形とか、保険関係とか色々・・」
私「え?それって秘密じゃなくて会社で必要な書類の事ですか?」
社長「そうだ!彼女しか知らないんだよ。(泣きそう・・)」
私「は?そんなの彼女じゃなくても出来ますよ。人間がやってたものを分からないわけないじゃないですか!過去のもの見たり、分からなければ保険会社に聞いたりすれば絶対出来ます!」
社長「本当か?本当に出来るんだな!」
私「出来ます!絶対に出来ます!」
社長「(少々不安そうに・・)わかった。じゃあ辞めてもらっても大丈夫なんだな?」
私「はい、全然明日からでもOKですよ」
社長「分かった!」といって、ファックスを流す(笑)
こうしてすぐに辞任届が送られてきて、彼女は消えてしまいました
ちゃんちゃん これホントの話ですからね。思い出して爆笑しましたw