㉑ 流れ弾訓練・白い粉・・・怪しすぎる会社
なんだかんだと倒産を告げられてから半年以上が経っていました。
最後に残った男性1人と女性3人の内、男性一人が辞めることになりました。
こういう時、本性が出ますね!彼は、どうせ倒産するんだからと会社のものを色々持って帰ろうとしてたんです
同僚の女性が、社長から「辞める人が、会社の備品を持ち出さないように、見張っておくように」と言われていて、彼が持ち出そうとしたのを発見して注意しました。彼はどうせ潰れるんだからいいだろう!と食って掛かってきましたが、ここは女3人の方が強い!何一つ持ち出させずに追い出しました
社長は本当にまだあきらめてなかったんですよ。だから残った私たちに1日も遅れずに結構な額の給与を払ってくれてたわけです。それなのに潰れるからいいだろ!って備品を持って帰るなんて!!許さん!!こういう時、女性は強いですね~
しかし、そんな強い女性3人が、ビビり上がる事件がありました。
いつもの通り3人だけで、広いオフィスにいると、真っ白なロングコート(裏地がオレンジ)に、上から下まで真っ黒なスーツのお二人が、
「社長いるか?」とオフィスにやってきました。完全にヤバい人じゃん
2人の女性はもう泣きそうです。仕方ない!私が行くしかない!
「社長は外出していていつ戻るか分からないです。」と言うと、
「じゃ待たせてもらう!」とソファに座ってしまいました 怖い怖い
ぶるぶるしながらお茶をお出しして、席に戻ると、2人の同僚からメールが・・
ね~完全にヤバいよね。私たち人質とかで監禁されたりしない?なんか流れ弾とか飛んできたらどうすんの?
え?じゃあ、流れ弾よける練習しないと!OK!合図だしたらよけて!来た!よけて!
これマジでやってたんですよ
怖いお二人は、私達から少し離れたソファに、私たちに背を向ける感じで座ってたので、私たちの練習風景は彼らには見えてません。何の練習じゃい(笑)
この間、同僚が泣きながら社長に電話して、怖い人が来てると伝えました。
社長から、その後、彼らに電話があり、彼らはあきらめて帰っていきました。
後から、社長は「全然そんな怖い人たちじゃないよ!」と言っていましたが、絶対違います!普通の人、裏地がオレンジの白いコート着ますか~?
次に私たち3人に来た試練が、白い粉です。益々ヤバくなってきた~
ある日、1人の女性が社長に白い粉の入った小さい瓶を渡されて、これを○○会社に届けて欲しいと頼まれました。
恐ろしい来客の後なので、彼女は完全に白い粉=●●だと思ったわけです。
知り合いの弁護士さんに相談したところ、運んだだけでも罪になると言われて、またもや泣き出しました。
そこで私は、社長にこの粉大丈夫なのか?と聞きに行きました。
結局それは、建築で使う材料の見本だと言われましたが、誰も信じてない!
仕方ないので、私が運びました
普通の会社のようなところにお届けして、無事に何もありませんでしたが、
実際なんだったのかは、いまだに謎です
この茶番劇の後、2人の女性も辞め、とうとう私ひとりになりました