薄皮1枚1枚重ねる練習の先に一筋の光が・・・
フィギュアスケートって、特殊なスポーツ
そして短気な自分には最も合わない根気のいるスポーツで、結果がなかなか出ない!
それなのに、なぜ続けているのか?!
他の事なら、とっくの昔に「ふざけるな~!」って短気起こしてやめてます
いくら練習しても全然できなくて、『センスがないんじゃないか?』『これってホントに出来るのか?』『もうやめたい!やめてやる~~~!!』なんて何度も思ってます
短気な私が、1つの事をかなりネチネチと何か月・・いやいや下手したら何年も練習しています。
ループジャンプって聞いたことありますか?ループジャンプは、右足のアウトエッジで踏み切って、1回転(実際に飛んでるのは4分の3回転くらいです)して、右足で降りてくるので、1回転ジャンプの中でも難しいのです。
地上で、右足で飛んで右足で回って降りてくるのだって結構大変でしょ?
それをツルツルの氷の上で、しかもアウトエッジで踏み切るから余計怖い
このジャンプを飛ぶのに実は何年もかかっています。
あまりに飛べなくて、このままだとスケートが嫌いになってしまうので、「封印してくれ!」とコーチに無理やり頼んで、しばらく封印していました
おそらくそんな生徒はいません。なんで出来ないんだ!と、コーチに食って掛かったり、出来ないからと地団駄ふんで八つ当たりしたり
申し訳ございません
ついこの前まで、本当に楽しくなかった!何もかもがストップしているように感じたからです。人って面白いですよね?進歩するのが分かるから、一生懸命練習する。
成功すると思うから頑張れる!
でも、全く進歩せず、ず~っと同じ状態が続くと、やる気を喪失し、楽しくなくなってしまう。ただ、ここで辞めてしまうか続けるかが分かれ道
前にも何度も・・いや何十回もありましたよ。こんなこと。とほほ・・
何度もコーチに泣きつきましたよ。「なんでこんなセンスないのかわけわからん!」って半ギレ状態で(笑)←性格が荒すぎる
でもその都度、丁寧にさとして下さいます。
『このスポーツは、特殊なんです。薄皮1枚1枚本当に見えないくらいの薄皮を積み重ねていって、ある日あれ?!と出来るようになる。
自分では止まっているように見えても確実に積みあがっています。
めげずに練習するしかないんです!』と・・
いや~ほんとに、コーチ神!私より、全然出来ない人にずっと教え続けるコーチの方が、本当は半ギレしてもいいはずなのにね
その言葉を何度も読み直して、そのまま腐らずに続けていると、ある日一筋の光が見えてきます
あ、1回転が急に2回転になるとかそんな高レベルの話じゃないんですよ(笑)
5回転くらいしか出来なかったスピンが、いつの間にか速度も上がって6回転、7回転、8回転と回れるようになってる。なんか前と違う!そんな感じです
それを感じられるのって、1年に1回しかないかなんですよ実は・・
それでもそれが感じられたときの喜びって言ったら半端ないです。
長く長く頑張って積み上げてきたから、余計に少し進歩したって感じられたときの喜びが大きい!
短気な私がこのスポーツに出会って、こういうコツコツ積み上げるという事を学んだ事は本当に大きな事でした。経営をする上で、特に人材育成は根気との勝負です。
もしこのスポーツをやっていなかったら、短気を起こし「あ~もういい!!」って怒りまくって、バンバン切り捨ててたかもしれません